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一般的な議論

 
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#41 - 2015-12-23 05:43:09 UTC
スコープニュース – 続行されるフロストライン作戦
2015-12-21

アップウェル・コンソーシアムによってフロストライン作戦が発動されて以来、サーペンティス社は艦艇と物資における甚大な被害に悩まされています。カプセラはサーペンティス社に対して容赦ない攻撃を浴びせており、回収品を報酬代わりに提供するというアップウェルの決定が確実に功を奏している状況です。

情報によると、回収品は衣料品からアイス採掘用フリゲート「エンデュランス」のブループリント、更には貴重なインプラントにまで及び、支援型フリゲートのブループリントさえ回収されたという噂のために、カプセラの攻撃は一層苛烈さを増しています。サーペンティス社がこれらのブループリントをどうやって入手したのかは現時点では分かっていません。

アップウェル・コンソーシアムは軽視すべからざる存在として自身の地位を固めつつあり、敵対者がどうなるかはサーペンティス社の現在が好例と言えます。一方、カプセラに惜しみなく財産をばら撒く姿から、サーペンティス社を叩くというよりも富を誇示するのが目的ではないかと見る向きも多いようです。

スコープよりアルトン・ハヴェリがお送りしました。

ヘッドラインニュース
・サーペンティス社がアウターリング、ウィールド・コンステレーションで操業中のOREを攻撃
・イシュコネ社はガレンテ連邦とカルダリプライム2地区の移譲交渉を行うと発表、最高取締委員会も現状を議論するため会合を招集
・ミンマター共和国でスターシの流通始まる…第一陣がヘク、レンズ星系に到着
・第24隊帝国十字軍はディボイド、ブリークランドの複数星系を奪還
・ジョエリン・ドナロコスがYC118年度星間マインドクラッシュチャンピオンシップ参戦を表明
・CONCORD司令部インナーサークルはユーライ本部での不法侵入事件の噂を否定
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#42 - 2016-01-13 16:20:24 UTC
サーペンティス社が採掘拠点を襲撃、撃退される
2016-01-13 13:25 スコープ、アルトン・ハヴェリ

AN-G54発-昨日未明、サーペンティス社がアウターリング発掘調査の最新型可動式採掘・精錬プラットフォームを襲撃した。この攻撃は失敗に終わり、サーペンティス社は大きな被害を受けて全面撤退を余儀なくされた。

事件後、通信遮断が解かれるとともに、アウターリング、レガリア星群の一部をモードゥ部隊が封鎖していたとの報告が入ってきている。

襲撃が実行に移されたとき、ORE社の最新かつ最大規模(80億トン)のアイス・鉱石用採掘・精錬プラットフォーム「クベーラ」は、AN-G54星系で操業していた。周辺星系ではサーペンティス社が撤退した後も24時間以上にわたって防御態勢が敷かれ、交通が制限された。

報告によると、深宇宙用の重武装を備えたクベーラは約30分間にわたって攻撃を耐えしのぎ、アップウェルの警備部隊に救援を求めたという。

サーペンティス社の主力艦からなる攻囲艦隊がモードゥ部隊の主力艦艦隊と衝突したという情報も入っている。モードゥ部隊は昨年末にサーペンティス社を急襲して以来、再びORE社を支配下に置こうとする動きをあらゆる形で牽制してきた。

アップウェル・コンソーシアムが公開した限定的な映像からは、モードゥ部隊と交戦したサーペンティス社が主力艦第2派を投入し、戦闘を激化させていった様子が伺える。戦闘は2時間以上続いたが、最終的には痛打されたサーペンティス艦隊の撤退という形で幕を下ろした。

クベーラは今までにない洗練された可動式採掘拠点として建造され、アップウェルの指導のもと、1ヶ月前にORE艦隊の新旗艦として静かな就航式典を迎えた。襲撃時はドゥシア鋳造所の採掘活動を支援するためにAN-G54星系に係留されていた。

アウターリング発掘調査は、同プラットフォームと襲撃現場付近に係留されていたより小さな2つのプラットフォームが、修理・換装のために非公開の場所へ移されたと発表している。
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#43 - 2016-01-23 06:12:42 UTC
アップウェル・コンソーシアムがインペタス社、インターバス社と通信・輸送契約を締結
2016-01-13 13:25 スコープ、リナ・アンバー

X-BV98発-今日、シンジケートのインタキ銀行本店において、厳重な警備のなかで記者会見が行われた。会見にはアップウェル・コンソーシアム、インターバス社、インペタス社の代表者が出席し、アップウェルが売り出すシタデルシリーズについて、両社が輸送・通信技術と実際のサービスを提供するという包括的契約が交わされたことが発表された。ガレンテ系の娯楽・通信業大手がアップウェルと交渉を進めていることは既に知られていたため、インペタス社との提携は驚くに値しなかったが、インターバス社の登場には星間経済の専門家たちがコメントを寄せている。

「インペタス社と取引したところで物議を醸しはしませんが、インタキ・シンジケートやOREと関係をもつのは、連邦の政治家の反感を買う可能性がありますね」
そう分析するのはスコープ経済部の上級編集員、オッティリア・カサルトだ。
「しかし、インターバス社との提携に関しては、インターバスのライバル企業や政府関係者からも批判を浴びる可能性があります。インターバス社の準政府機関的な性質、市場における存在感の大きさ。これらを考慮すると、今回の契約にはかなり厳しい声があがるでしょう」

見解はおおむね同じながら、アップウェルとインターバスの双方にもたらされる多大な利益と実用的な意味合いを指摘する専門家もいる。カルダリの人気ニュース番組、「ディス・イズ・ザ・ステイツ」で司会を務めるイエサ・ムリコモは次のように語った。
「今回の取引からお互いが何を得るのか、そこを考えてみなければなりません。インターバス社は星間運送業において絶大なシェアを誇っているものの、税関をめぐる損失から完全に立ち直ったとは言いがたいのが実情です。一方、アップウェルはインターバス社の優れた輸送能力と、ニューエデン全体をカバーする貨物輸送ネットワークを利用できるようになります。双方に大きな利益があるのは明白です。競合他社や政治家は文句を言うかもしれませんが、私はSCCが介入するようなことにはならないと考えています」

急速な成長と議論を呼ぶ行動を問題視する向きもあるが、アップウェル・コンソーシアムは目的を達成するための行動を止めるつもりはないようだ。
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#44 - 2016-01-30 01:14:32 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
アップウェル・コンソーシアムのシタデル建設計画、プロモーションイベントとともに開始
2016-01-26 14:02 スコープ、リナ・アンバー

オーラフェー発-今日、アップウェル・コンソーシアムはプロトタイプ・シタデルの建設計画を始動し、シタデルシリーズはその実現に向けて大きく前進した。アップウェルはプロモーションと建設資材獲得を兼ねて、彼らが主要顧客層として想定しているカプセラに対し、5個のアストラフス型シタデルの建設に使われる研究コンポーネントの確保を要請している。

オーラフェー星系ではアップウェルのヤニ・サー・アテュー会長が私的に所有しているヴィクトリュー・ラグジュアリーヨットを会場として、計画始動を祝うイベントが開かれた。同氏はシタデル建設の始まりについて、次のような短い挨拶を述べた。
「親愛なる友人達よ、私は皆さんを『明日の世界』へと迎え入れましょう! 私たちは宇宙に本物の街を築くという夢を、遂に実現しようとしています。『明日の世界』を形づくるのは其処此処にあるようなスターベースやステーションではありません。それは全人類にとっての誘導灯、宇宙を私たちの生活圏へ変える、壮大なシタデルによって作られるのです! ニューエデンの未来の指導者、そして『明日の世界』に乾杯!」

プロトタイプ・シタデル建設計画は、オーラフェー、アンジェディン、アスジェイア、マラ、PF-346の5星系にアストラフス型シタデルを建設するとしている。研究コンポーネントの回収はインタキ銀行の経験豊富な特別営業マネージャー、リー・ブリナールが担当する。回収に協力したカプセラにはアストラフス型シタデルの制限付きブループリントを獲得するチャンスが与えられ、多数の研究コンポーネントが確保されれば、より巨大なフォーティザー型シタデルの制限付きブループリントも報酬に追加される。

アップウェル関係者は建設過程で一見に値する光景をお目にかけることができるだろうと語り、自信を覗かせた。アップウェル・コンソーシアムには政治的懸念が寄せられている部分もあるものの、提携企業に対する市場の反応はもっぱら好意的なものとなっている。
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#45 - 2016-01-30 01:16:28 UTC
スコープニュース – アップウェル・コンソーシアムが最初のシタデル建設を発表
2016-01-26

アップウェル・コンソーシアムはアストラフス型シタデルの設計が完了したことを発表し、開発はテスト段階に移りました。計画では5個のプロトタイプ・シタデルがニューエデン各地に展開される予定で、建設予定地も発表されています。既に建設現場では着々と準備が進められており、アストラフスが3種類のシタデルの中で最も小型である点を考えると、本プロジェクトの規模の巨大さが伺えます。

また、アップウェルは建設に必要となる研究コンポーネントの回収を急ぎ、カプセラの協力を求めるために特別な抽選会を用意しています。インタキ銀行の担当者、リー・ブリナールへ研究コンポーネントの譲渡契約を発行することが、この抽選会の参加条件というわけです。当選者には引換用トークンが贈られ、アストラフスのブループリントコピーの初回生産分が確保されます。抽選会に供される賞品の数は提供された研究コンポーネントの総量によって変化する模様です。もし研究コンポーネントが目標値まで到達したなら、フォーティザーのブループリントコピーも賞品の1つとなります。さらに、アップウェルは最も多くの研究コンポーネントを提供したカプセラにもアストラフスのブループリントコピーを提供すると約束しています。

今回の大胆な建設計画は、プロトタイプ・シタデルが必要とする研究コンポーネントの確保を目的とする一方で、それらを貯蔵するサーペンティス社の関連施設を攻撃させ、仇敵に更なる一撃を加える狙いもあるようです。

スコープよりリナ・アンバーがお送りしました。
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#46 - 2016-01-30 15:48:47 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
カプセラがシタデル建設現場を攻撃、アップウェルはサーペンティス社の関与も主張
2016-01-27 19:06 スコープ、リナ・アンバー

シンジケート、FD-MLJ発-昨日、プロトタイプ・シタデル建設現場が複数のカプセラの攻撃によって破壊されたことを受けて、きょう午後にインタキ銀行特別営業マネージャー、リー・ブリナールがアップウェル・コンソーシアムを代表して記者会見を行った。会見では、サーペンティス社による建設現場の防御システムに対する妨害工作にも言及された。

インタキ銀行のFD-MLJ支店で行われた記者会見で、リー・ブリナールは本事件に関するいくつかの事実を明らかにした。建設現場が無防備な状態にあったこと、日和見主義的な行動に対するアップウェルの反応、そしてカプセラの攻撃が組織的なものだったこと等が主な内容だ。

アップウェル提携企業の関係者は、非公式な発言ながら、アップウェル指導部が記念式典直後の問題発生のために「苛立っているものの、まずまず落ちついた状態」にあると明かした。一方、記者会見に臨んだリー・ブリナールは全体にわたって率直な姿勢をとった。

「最初にはっきりさせておきます。アップウェル・コンソーシアムがアストラフス型シタデルの試作実験のために設けた5ヶ所の建築現場は、独立系カプセラならびにカプセラ組織の襲撃を受け、攻撃され、完全に破壊されました。その際、建築現場の警備システム、シールド展開システム、関連インフラが一斉に不具合を起こし、現地は極めて脆弱な状態にありました」

「なお、昨日のプロトタイプ・シタデル襲撃に関する諸方面の報道について、一部または全体を訂正させていただければと思います。皆さんが予想されるような展開にはなりません。確かに、多くの貴重な構造物、実験装置、ナノ記録装置が破壊され、貯蔵されていたコンポーネントや燃料なども失われました。しかし、物事をストレートに考えやすい報道関係者の方々にはシンプルな事実を思い出していただきたい。再建される建築現場と破壊された建築現場は同じものではないという事実を」

この言葉は「センセーショナル」なカプセラ市場向けニュースを専門に扱っている報道機関に向けたものだったようだ。

ブリナールは会見を続け、サーペンティス社による妨害工作の詳細を明かした。
「建築現場の設営が完了して間もなく、我々は最初の攻撃を受けました。この際、検査機器は警備システム、シールド展開システムに対する広範なウイルス攻撃を検出しています。詳しく調査した結果、このウイルスは人工知能と突然変異的な情報技術を用いた、ユーライ協定に違反するものであると分かりました。かかる卑劣な行為、その結果として引き起こされた非道な出来事についてはアップウェル内の『友好と相互援助』局が調査と対応を担当します」

攻撃を受ける前のシタデル建設現場…アエリス・ピースクラフト(Aeris Peacecraft)撮影

妨害工作の報告に続いて、会見は独立系カプセラの行動へと焦点を移した。
「カプセラからの攻撃については、まず多くのカプセラが襲撃を非難し、遭難したアップウェル人員の捜索救助、医療施設への搬送のために現場に駆けつけたカプセラさえいたという点に触れておきたいと思います。アップウェル・コンソーシアムはこのような行動を称賛するとともに、カプセラは一様に血に飢えた不名誉かつ利己的な人間だとするような、ありふれたカリカチュア的評価はきっぱりと否定しておきます」

「また、今回の事件を破滅的な結果だと見なすか、あるいは軽視しようと努めるニューエデンの他の企業体もありますが、我々は完全な透明性のみがシタデル開発計画の未来を確かなものにすると考えています。アップウェル・コンソーシアムのメンバーと投資家は、宇宙植民とインフラに革命を起こすという我々のヴィジョンをカプセラにも共有してもらえると、そう確信しているのです。我々はカプセラにシタデルを提供することで、全人類の未来が築かれるのを後押しし、星々の間の文明へ革命的に有益な変化をもたらしつつあります」

「とはいえ、日和見主義と冷酷な暴力を選んだカプセラによってアップウェルの人員と資産が攻撃されたことは、全く嘆かわしいと言わざるをえません。我々が受けた理不尽な仕打ちはほとんどが気まぐれかつ無計画なもので、被害の大部分は破壊的なカプセラによる野放図な行為の積み重ねの結果だと確認しています。しかし、少なくとも1件の特に悪質な破壊行為では、建設現場は組織的な攻撃にさらされました。ここ、シンジケートに住まうカプセラアライアンスの集団的行動によってです。この攻撃を実行した『The OSS』アライアンスの構成員は、彼ら自身の行動に対する責任をとることになるでしょう」

「まず、現在と未来の『The OSS』構成員がアップウェル・コンソーシアムの研究、試作、実験へ参加することを禁じます。この決定は即時効果をもちます。『The OSS』構成員が私に研究コンポーネントを提供していた場合、当該コンポーネントは没収され、この発表をもって本処分の通告とします。次に、『The OSS』はFD-MLJ支店のみならずインタキ銀行全体にとって得意先の1つでしたが、当行は彼らとの関係を見直します。直ちに実行されるわけではありませんが、この種の攻撃的行為が続いた場合、インタキ銀行およびその他のアップウェル・コンソーシアム提携組織は、予告または返金なく『The OSS』との契約をキャンセルする権利を留保します。当地ではそのような判断はインタキ・シンジケートのステーション統治者会議に委ねられますが、インタキ宇宙警察のアルテルーミー司令官は『やると言ったことをやるまで』と話していました。一部の人々は彼の言葉をわきまえておくべきでしょう」

「紳士淑女の皆さん、我々は後ほど、より完全な最新報告を報道機関に提供し、建設計画を再開する際はその旨も通知します。建設再開は時間の問題でしかありません。『友好と相互援助』局が関連システムからのウイルス切り離しを確認し、現地の技術スタッフによる警戒態勢の強化が完了し次第、作業にとりかかります」

「事実なので敢えて言わせていただきますが、我々がシタデル建設計画を改良することができたのは、サーペンティス社や敵対的カプセラ組織による妨害のおかげです。さらに重要なのは、アップウェル・コンソーシアムは全ニューエデンのカプセラとの強い関係に価値を置き、我々の宇宙にとって彼らの貢献がどれほど重大なものかを理解しているという点です。ならず者どもが邪魔立てしたところで、我々がニューエデンへ機械工学の驚異を届けるのを止められはしません」

「財政的には今回の事件は確かに損失ですが、現段階における被害額は軽微です。つまり、皆さんの心配を晴らすために明言しておくと、アップウェル・コンソーシアムは新たにプロトタイプ・シタデルを建設するつもりでいますし、依然として研究コンポーネントの提供要請も有効です。再建される建設現場にはあらゆる防衛システムが備えられ、建設は当初の計画通りに進められます。我々が進む道を曲げないでいれば、計画を無期限中止したり、ニヒリストの無法者どもを追いつめたりするより、ずっと強いメッセージをニューエデンの未来へ送ることになるだろうと信じます」

「結局のところ、シタデル自体が挑戦なのです。宇宙の危険に対する挑戦。不可能とされた計画への挑戦。物質的限界に対する挑戦。シタデルは人類の未来であり、我々のヴィジョンの実現を阻止しようとする者、我々に挑戦する者には、毅然と顔を上げて対峙します」

ブリナールは一切の質問を受けつけずに会見を終了し、スコープは本件に関してアップウェル・コンソーシアム関係者や提携企業にインタビューすることはできなかった。
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#47 - 2016-01-31 11:55:48 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
アップウェル・コンソーシアムはプロトタイプ・シタデル建設再開に向けたカプセラの支援を称賛
2016-01-29 16:32 スコープ、リナ・アンバー

シンジケート、FD-MLJ発-今日、特別営業マネージャー、リー・ブリナールが短い報告会を開き、プロトタイプ・シタデル建設計画の最新状況について報告した。ブリナールはカプセラによる活発な研究コンポーネント回収を賞賛したうえで、既に抽選の当選者2名にアストラフスのブループリントコピーを提供できるだけのコンポーネントが集まっていると話した。

「私はカプセラコミュニティに感謝するとともに、彼らの行動を賞賛したいと思います。研究コンポーネントの回収を依頼することで、我々は未来の作り手、深宇宙の開拓者たちの素顔を目にすることが出来ました。カプセラ達が見せてくれた期待以上の働きには驚かされましたが、この様子なら更に多くのブループリントコピーが賞品となるでしょうし、フォーティザーのブループリントコピーを手にするカプセラも出てくるかもしれません!」

報告が終わると、建設現場の警備状況や、数日前の襲撃で注目された独立系カプセラアライアンス、『The OSS』の要求などについての質問が飛んだ。

「警備システムは強化され、以前よりも厳重な警戒態勢が敷かれるようになりました。『友好と相互援助』局もAIウイルスがシステム網から完全に除去されたと保証しています。今あなたが仰った敵対的アライアンスですが、我々は彼らに対して明確に応答しており、先方の要求は不合理なものです。納得いかないのなら、彼らは思う手段をとればよろしい。我々は持てる道具すべてを使い、『明日の世界』の実現を妨げる犯罪者やならず者に対処しましょう!」
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#48 - 2016-02-06 05:30:20 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
アップウェルが研究コンポーネント回収プログラムの進捗状況を発表、より一層の尽力を求める
2016-02-05 17:42 スコープ、リナ・アンバー

シンジケート、FD-MLJ発-今日、特別営業マネージャー、リー・ブリナールは記者会見を開き、アップウェル・コンソーシアムが進めている研究コンポーネント回収プログラム「ファースト・シタデル」の進捗状況を報告した。ブリナールはこれまでの回収状況を発表するとともに、カプセラから幅広い協力が得られていることに喜びを表した。

「多大な努力の成果を目の前にして、アップウェルの人員は譲渡契約の処理に追われています。進捗状況は極めて良好で、現時点で既に4個のアストラフス型シタデルBPCを提供できるほどです。我々は5個めのBPCも提供できるだろうと思っていますし、上手くいけばフォーティザー型シタデルのBPCも提供できるだろうと期待しています」

様々なカプセラ組織から指摘された警備上の問題点について、ブリナールは率直に回答した。
「研究コンポーネントが海賊や犯罪組織へ流出したのは我々の手落ちだとする意見があることは知っています。しかし、それらが的外れな指摘なのは言うまでもありません。誰に責任があるかといえば、我々がヤニ・サー・アテュー会長のOREに対する法的所有権を回復する前に、社の研究施設を管理していた人間が負うべきでしょう。あえて言いいますが、サーペンティス社は他の海賊勢力の違法な商品、サービスを利用するため、こうした貴重なテクノロジーを取引に使いさえしていました。アップウェルが最も効率的な回収者としてカプセラを動員しているのは、あくまでその後始末のためなのです」

有名な測量組織であるシグナルカルテル(Signal Cartel)など、一部のカプセラ組織も研究コンポーネントを収集している事実については、ブリナールはあくまでアップウェル・コンソーシアムとの連携を促した。
「建設現場の脆弱性を案じている人々に申し上げたい。警備体制は改善されており、問題は既に対処済みです。今や我々にとって最大の関心事は、相当数の研究コンポーネントがアップウェルの目的に供されない可能性があるという点です。アップウェルでは『友好と相互援助』局がこの状況を見守っていますが、カプセラ達が我々の手にコンポーネントを委ねるのが最良の選択だと理解してくれることを願います」

リー・ブリナールはコンポーネント回収の最後の追い込みをかけるよう求め、会見を締めくくった。
「アップウェル・コンソーシアムは研究コンポーネント回収がより活発になることを期待します。そうなれば、我々が新たに開発したスタイリッシュかつ機能的なアパレルをカプセラ達のもとへ届けられるのですから。それと、フォーティザーのBPCに手が届くところにいることもお忘れなく!」
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#49 - 2016-02-11 01:37:22 UTC
SCCが経神経スキル抽出・注入装置の取引を認可
2016-02-08 16:43 スコープ、リナ・アンバー

ユーライ発-通商保護委員会は今日、カプセラによる「スキルエクストラクター」と「スキルインジェクター」の取引を認めると発表した。これらの装置には「シナプスパターンを読み取り、スキルブックのデータとともに再構築する」機能があるとされており、YC118年2月9日より、ユーライ協定のカプセラ支援規程に基づいた商取引の認可、管理が行われることになる。

カプセラが利用している神経系インターフェースや経神経スキャン技術のことを考えると、スキル抽出・注入技術が意識的思考学会によって開発されたのは間違いなさそうだ。実際、今日の発表でも、SCCは意識的思考学会がこの技術を広くテストし、特別教育プログラムの一環として何年も利用していると述べている。原文は次の通り。
「今回の認可に際して、当技術を利用した神経伝達解析と再構築の安全性、信頼性を確認するため、ニューエデン有数のスペシャリスト養成機関である意識的思考学会から多くのデータを提供されました」

SCCは装置が「破壊読み取り」方式を採っているため、非カプセラへの販売は認められないとしている。主な取扱店はあらゆるステーションの隔離カプセラ区画で営業している「ニューエデンストア」になるだろう。かつてはノーブルアプライアンス社がカプセラ向け販売店の請負契約を確保していたが、同社は価格操作のためにSCCの調査を受け、契約を喪失。このとき「ノーブルエクスチェンジ」が営業を終了し、その後を引き継ぐ形で登場したのが「ニューエデンストア」だ。同店を経営しているのはクロモー社、ジェノリューション社、モダンファイナンス社、クーニッドイノベーション社を含む複数の企業だと考えられている。

今回の動きに関係する可能性のあるニュースとして、スコープは今週、ジェノリューション社、インプロ社、Xセンス社の代表者がCONCORDインナーサークルの会合に召喚されたことを確認している。繰り返しコメントを求めているが、CONCORDは会合について公式に認めていない。
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#50 - 2016-02-11 04:24:46 UTC
シスターズ・オブ・イブの小艦隊がドリフターズ星系で目撃される
2016-02-09 11:58 スコープ、リナ・アンバー

J200727発-先ほど、その危険さで有名なドリフターズ〈ハイヴ〉にて、シスターズ・オブ・イブの小艦隊を目撃したという複数の証言が寄せられた。

匿名の情報提供者によると、SoE艦隊が確認されたのはJ200727星系。この星系はSoEの通常の活動領域ではない。ドリフターズはワームホール星系内に高度な技術を用いた新たな構造物を築きつつあり、SoEの目的はその技術の回収にあると情報提供者は語っている。

スコープはSoEから公式なコメントを得られていないが、彼らの沈黙は憶測を拡大させる結果につながるだろう。

本件については更なる情報が入り次第、続報にてお伝えする。
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#51 - 2016-02-11 04:26:08 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
アップウェル・コンソーシアムの研究コンポーネント回収プログラム、本日終了
2016-02-09 15:04 スコープ、リナ・アンバー

シンジケート、FD-MLJ発-インタキ銀行特別営業マネージャーのリー・ブリナールは、本日YC118年9月2日深夜の日付変更をもって、アップウェル・コンソーシアムの研究コンポーネント回収プログラム「ファースト・シタデル」を終了すると予告した。

「我々はすべての協力者に感謝するとともに、最終結果が確定したのち、5個のアストラフス型シタデルBPCを当選者へ提供できることを嬉しく思います。アップウェルブランドのスタイリッシュなアパレルについては言うまでもありません! しかし、カプセラの皆さんにはフォーティザーBPCを賞品に加えるための最後の時間が、まだ少しだけ残されていることもお伝えしておきます」

ブリナールは回収された研究コンポーネントによって、プロトタイプ・シタデルの建設が大きく躍進するのは間違いないと請けあった。
「我々が公開しているのはシタデルが秘めている可能性の一部にすぎませんが、経済界、産業界は大きな関心を寄せてくれるだろうと期待しています」

「最後にもう一度、このプログラムの参加者全員に謝意を表します。同時に、我々がコンポーネント譲渡契約の受諾を停止する今日深夜まで、残る数時間も変わらぬ協力を続けてもらいたいと思います」
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#52 - 2016-02-13 06:44:18 UTC
アップウェルが抽選会の当選者を発表、研究コンポーネント回収プログラムは「大成功」に終わる
2016-02-11 18:05 スコープ、リナ・アンバー

シンジケート、FD-MLJ発-今日、インタキ銀行特別営業マネージャーのリー・ブリナールはアップウェル・コンソーシアムを代表し、研究コンポーネント回収プログラムの協力者を対象とした抽選会の当選者を発表した。

「まず、今回のプログラムにカプセラが果たした役割は極めて大であったと明言しておきます! 彼らの協力は我々の期待をはるかに超え、5個のシタデルを建設するのに十分な研究コンポーネントが回収できました。これはつまり、1人の幸運な当選者がフォーティザー型シタデルのBPCを手に入れるという意味でもあります」

ブリナールはアップウェル・コンソーシアムの拡大に関する新情報も明かした。
「当選者を発表する前に、高い評価を受けている2つの企業をアップウェルの一員として歓迎したいと思います。まずはフリーダムエクステンション社です。同社は我々の研究事業に大きく貢献した実績があり、今後も双方に利益をもたらす形で協働できるものと期待しています。次に、革新的技術の開発に定評あるプロペル・ダイナミクス社です。いくつかの有望な分野における共同研究を進めるため、彼らはアップウェル・コンソーシアムへの参加を選びました。あまり多くの情報をお伝えすることはできませんが、彼らの研究成果がいつかニューエデンを一変させるのは間違いありません」

アップウェル・コンソーシアムがまたも宇宙産業に深い関心をもつ企業を獲得したというニュースは、経済的にも政治的にも大きな波紋を呼ぶことになるだろう。だが、ブリナールは速やかに「ファースト・シタデル」プログラムの当選者発表へと移った。

「本プログラムの協力者全員にアップウェルブランドのアパレルを進呈することを、改めてここに宣言します。カプセラ達はこのアパレルを身につけ、歴史的事業に携わったという事実を見る者すべてに教えてくれるでしょう。それでは、アストラフス型シタデルBPCの当選者を発表いたします。全協力者を対象とした抽選の結果、当選者は…アエリス・カプリム(Aeris Cuprim)、マリオーヌ(Marionne)、ルース・モード(Ruth Maude)、そしてシンロン・サカイ(Shinron Sakai)に決まりました。おめでとうございます!」

「次に、最も多くの研究コンポーネントを提供し、その報酬としてアストラフスBPCを獲得したカプセラを発表します。そのカプセラの名前は…ナーヴァ・エディオス(Naava Edios)。謹んで感謝と祝福の意をお伝えいたします! 最後に、カプセラ全体で成し遂げた偉業の証として、1人の当選者へフォーティザーBPCを贈ります。この特別賞の獲得者は…ゼン・アヴィ(Dzen Avi)。心よりお祝い申し上げます!」

ブリナールはあらゆるカプセラにオーラフェー、アンジェディン、アスジェイア、マラ、PF-346星系のプロトタイプ・シタデル建設現場を訪れるよう勧め、当選者発表を締めくくった。
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#53 - 2016-02-17 14:42:00 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
スコープニュース – アップウェルがシタデルBPCの当選者を発表
2016-02-16

研究コンポーネント回収プログラムの成功もあって、5個のアストラフス型シタデルの建設は予定通りに進行中です。

このプログラムには数千のカプセラが参加し、アップウェルはプロトタイプ・シタデル建設に十分なコンポーネントが確保されたと発表しました。プログラム開始時に公約されたように、ランダムに選ばれた4名の参加者がアストラフスBPCを手にする権利を獲得しています。5個めのBPCは誰よりも多くのコンポーネントを提供したナーヴァ・エディオス(Naava Edios)へと贈られました。ただ1つだけのフォーティザーBPCは参加者全員に獲得のチャンスがありましたが、これを手に入れたのはゼン・アヴィ(Dzen Avi)でした。

アップウェルはシタデルを実現するために着実に歩みを進めており、当選者の賞品は現在準備中とのことです。

スコープよりアルトン・ハヴェリがお送りしました。

ヘッドラインニュース
・フルム星系の共和国国立大学で毎年恒例のマターリ産業経済会議、サンマター・シャコールも登壇
・星間ゲーミング委員会がカプセラを対象とした戦闘競技会の後援について協議
・ジャッカス・ローデン大統領とメンタス・ブラーク特務部長がアストリンにてデュボーレ研究所の新施設を視察、同施設は連邦海兵隊へ装備を提供する予定
・ノーブルアプライアンス社は3四半期連続の減益を記録…
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#54 - 2016-02-19 11:03:24 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
ロストスターズ(Lost Stars)

[img]https://web.ccpgamescdn.com/communityassets/img/chronicles/chronicleImage/LostStars.jpg[/img]

送信者 : クァフェ・コーポレーション内部監査部、ダシーヌ・オラート
受信者 : クァフェ・コーポレーションCEO、ポイア・ビラディレット
件名 : 失敗作「クァフェ+」についての事後調査

社長、

監査部は発売に失敗した商品「クァフェ+」についての調査をほぼ完了しました。初期調査と予備資料を添付してあります。我々はこの商品が我が社に打撃を与える前に生産を停止させました。全ての関係者にも適切な処置をとってあります。当局には通報されていません。ゲーア・アイヨンは既にクァフェ社とは何の関係もない人間です。来週、この件に関して責任を負う者を再招集して、全調査を終える予定です。以下は調査の核心に迫る資料です。ご覧ください。

***

ヨシフ・ベロアの日記、YC111年9月12日より引用

遂に売り払ってしまったが、良い気分になれそうもない。ビラディレットが送ってきた新しい提案を突き返すことができなかった。私のオンボロ船団には過ぎた申し出だったんだ。ロクデナシのクァフェは損をしてでもバイオマスをかき集めたいらしい。この調子だと、きっと「クァフェ+」の開発も遅れてるんだろう。それにしても、なんで奴らは私達にこの死体置き場を続けさせたがっているんだ。まぁ、私ができることといえば、あの大企業の嫌らしい獣どもに愛想笑いし続けることくらいだが。

***

即時発表用原稿
クァフェ・コーポレーション、ロストスターズ株式会社を吸収合併

リアサトン発-クァフェ・コーポレーションが関連企業クァフェ・エンタープライズを通してロストスターズ社との合併を完了した。ロストスターズ社はガレンテ連邦全域を対象に、戦場跡の処置に特化した連邦ベースの葬祭サービス代理店である。合併契約に同意したクァフェ・エンタープライズは無数の企業で構成されており、急成長ビジネスの集合体だと言える。

ロストスターズ社はYC106年にヨシフ・ベロア氏が彼の息子ペリメ氏と共に起ち上げた。デッドスペース空間を漂う宇宙船乗組員の遺体を回収する、たった1隻のフリゲートから出発して、現在のロストスターズ社は深宇宙探索任務用に設計された2000隻以上の艦船を保有している。この買収劇によって、ロストスターズ社はクァフェ・エンタープライズの新たな産業サービス部門で大きな役割を果たすことになるだろう。「私達はクァフェ・ファミリーの一員であることを誇りに思います」 ロスト・スターズ社の社長ベロア氏は語る。「ドリンクに後れをとらない人材を提供していきたいものです」

***

ヨシフ・ベロアの日記、YC112年3月20日より引用

ペリメのことが心配だ。私はペリメがこの新しい環境で良くなるだろうと思っていた。だが、彼のメッセージはそっけなくて、不機嫌な内容だ…少なくとも普段よりずっと苛立っている。クァフェの背広組がペリメの情報をチェックしそこねていると分かったので、新しい船へ移すことにした。ペリメをトラブルから遠ざけ、安全にしておくために、できることは全てしておきたい。私はなにか間違ったことをしているだろうか?

ペリメは私を説得しようとしてきた。これは酷い仕打ちで、もし実行しようものなら自分は傷つくと言って。残念ながらペリメは私を説得できるだけのものを持っていない。前回彼がトラブルを起こしたとき、ペリメは自分の株を私に売ってしまったのだ。これが彼を静かにさせておく唯一の方法だろう。この事業は彼が思いついたものだ。偽名さえ使って彼を雇い続けているのは、それが理由だ。私は彼を手元においておきたい…私は彼を愛しすぎているのだろうな。これはペリメにとって良い変化になる。間違いない。

***

クァフェ・コーポレーション傘下、ロストスターズ株式会社 - 新バイオマス回収計画進捗報告からの抜粋
YC112年第2四半期

要求量を40%下回っているが、本四半期開始時からのバイオマス回収量は、昨年の第2四半期と比較して200%増加している。デッドスペースや戦場から回収されたバイオマスの大部分は社内で利用するため再処理され、微量(5%)が連邦各地のクローニング施設へ売却されている。

推定値:
デッドスペースから回収された死体の平均数:5000
カプセラ交戦跡(30隻が破壊された)から回収された死体の平均数:1000
一箇所の戦場跡で返還を求められる死体の平均数:100

このような場所から回収されるバイオマスの大部分は戦闘で死亡した乗組員に由来している。彼らが脱出ポッドへ逃げこむ前に船体が断裂した結果である。回収したバイオマスは真空に曝されていたため、判別がつかないことが多い。このような残骸から個人の死体を引き渡すよう要求された場合は、通常の葬儀費用を上回る価格となる。そのため、ロストスターズ社の顧客の圧倒的多数が、戦死した家族を適切に埋葬したいと願う高所得者層の遺族で占められている。資力のない遺族のために回収費や葬儀料を支払うサーバント・シスターズ・オブ・イブも主要な顧客である。

***

ヨシフ・ベロアの日記、YC112年4月10日より引用

クァフェの奴らは私の船団に驚くようなことをやってのけた。全ての船を修理し、新しい乗員を割り当て、新品の装備を取り付けた。新しい回収用ドローンもある(今のところは船団の半分だけだが)。もう宇宙空間を歩き回る必要もない(乗組員から「死の行進」なんて呼ばれていた)。これからは作業員を送り出す代わりに、ドローンに取ってこさせればいい。ガレンテが言う自由ってのは、危険な作業から解放されるって意味だったんだな? 今年中に全艦が新しい装備に換装されるに違いない。そうなれば大規模なリストラも起きるだろう。安全の対価というやつだ。

***

人事ファイル : 「クァフェ+」計画責任者ゲーア・アイヨンの経歴

アイヨンはマンナー星系の大洞窟鉱業地で働く鉱山労働者一家に生まれた。8歳の時に爆発事故で両親が他界。それから18歳になるまで親戚や家族の友人を頼りながら、マンナーを転々としていた。苦労の多い少年時代だったが、彼には生来の学習能力と、歳に似合わぬ雄弁さが備わっていた。やがて全額支給制の奨学金を貰ってケイル大学に入学、マーケティングの学位を取得して首席で卒業した。卒業後は波乱のガレンテ実業界に飛びこみ、小さな企業をいくつか設立して立て続けに成功させた。アイヨンの手を離れた途端にそれらの多くは破産してしまったが、クァフェ・エンタープライズの一部となったものもあった。3年後、アイヨンは31歳にしてクァフェ社史上最も若いプロジェクトリーダーになった。

***

ヨシフ・ベロアの日記、YC112年4月30日より引用

ペリメの様子がますますマズくなっている。先月以来、やっと彼と話をすることができた。彼は私に怒っているに違いない。ペリメにはいつも人々を助けるよう教えてきた。私はその教えを見失っているのだろうか?いいや、そんなはずがない。これまで以上に人々を助けている。この事業は人々に貢献するためだけにある。

それがペリメがこの会社を私と始めたがった理由だ。少なくとも建前はそうだった。私は妻を、あの子は母を戦闘で失った。彼女と私は「和解しがたい不和」のために離婚したが、ペリメは彼女をとても愛していた。だからこそ、彼女が宇宙船に乗りこみ、技術者として働き始めたことに酷いショックを受けたんだ。1年後、彼女が乗っていたソーラックスが沈められた。インタキ星系の小惑星帯で4人の卵野郎に襲われて。それがヴェリネの最期だ。連中は脱出ポッドが離れる前に船を破壊しやがった。私達はソーラックスを沈めたカプセラに何度も連絡を取ろうとした。せめてちゃんとした墓を作ってやりたいから、死体を見つけるのを手伝ってほしいと懇願さえした。何の返事も返ってこなかったさ。

その頃のペリメはやっと一人前の男になりかけていたところだったが、まだ子供っぽさも残していた。あの子は私が見たこともないような暗い怒りに燃えていたよ。それから1ヶ月間、彼は行方知れずになってしまった。病院からの連絡でペリメが生きていることが分かったが、ひどく殴られて死にかけていた上、どこへ行っていたのか話そうとしてくれない。でもそんなことは問題じゃなかったんだ。彼が生きていてくれるだけで嬉しかった。その時だ。まさにその時、彼はこの仕事を私に提案してきた。とても断ることはできなかったから、金のことも考えずに約束した。全てはペルメを安全に、私の近くにおいておくためだから。

***

ゲーア・アイヨンによる投資家向けスピーチからの抜粋

「クァフェ+はニューエデンにおけるソフトドリンクの進化の象徴です。我々はこのクァフェ+を携え、我が社の商品をレジャー製品から食卓の主役へ転換させたいと思います。現在のクァフェ社は、消費者が渇きを癒やすため毎日のように我々の商品を求める『嗜好品』市場にいます。我が社はその次元を越えた『必需品』市場に立たねばなりません。他の何物でもない、クァフェ+こそが目的である顧客を獲得しなくてはならないのです。しかしクァフェ+は物理的、心理的な依存性を必要としません。クァフェ社はサーペンティスのような怪しげな組織ではないのです。むしろ、これは文化的必要性、社会的必要性、そして精神的必要性と言うべきでしょう。クァフェ+は慣れ親しんだ存在の集大成であり、あらゆる文化にとって社会遺伝的に必要なものとなります。我々はこの製品が未来への進歩のために絶対に必要になるものだと考えます」

「親愛なる投資家の皆さん、私はここにクァフェ+マーケティング・キャンペーンを発表しましょう。題して『クァフェ+: より良い明日のための身近な味』。我々は年末にはキャンペーンを開始し、来年にはジェネシスで販売を開始します!」

***

ヨシフ・ベロアの日記、YC112年4月30日より引用

私達は利益を得たいとは思っていなかったが、よく残業する羽目になった。小さな事業を成長させるだけでは飽き足りないほど、ニューエデンにはあまりにも多くの宇宙船と破壊が満ちていた。カプセラでさえ船を操縦するには乗組員を必要とする。そんな連中が馬鹿げた陣取り合戦を始めたり、お互いを叩きのめそうと大暴れし始めたら、たちまち私達の出番だ。卵野郎は船を失おうがポッドを失おうが、どこかのクローニング施設で目を覚ますだけ。でも乗組員たちはそんな幸運には恵まれてない。宇宙船が爆発した時…宇宙船はだいたい爆発するものだ…アンタが素早く脱出ポッドに乗りこんでなければ、宇宙空間に吐き出され、漂流し、忘れ去られ、一人ぼっちになる。そこへ私達がやって来る。

私と顧客は共感できた。私達は最愛の人を暗闇に失うということが、どういうことか知っているからだ。ヴェリネは葬式をあげられるほど幸運ではなかった。だが他の人間は違うかもしれない。だから私達がサービスを提供する。危険な仕事だった…作業員の2割が死の行進で命を落とした…が、これで心の整理をつけられる人々がいるのだ。利益を追求していなくとも、仕事の機会は多すぎるほど転がっていた。

死体を集めることが仕事の全てだ。何年もかけて数百万の死体を回収した。死体の分類と親族への連絡にはベストを尽くしたし、技術もどんどん進化した。DNAスキャナ、顔面再建シミュレータ、バイオマス再生機、そして死者の識別を助ける生物学的回帰式溶媒。誰もが仕事料を払えるわけじゃなかったが…結局のところ、私達も仕事でやってるんだ。とはいえ、回収した死体の親族や家族を見つけられないことも多かった。そういう時は死体をバイオマスとして売却した。クァフェ社が私達に興味をもつようになったのもこの時だ。
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#55 - 2016-02-19 11:14:50 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
YC112年4月14日、研究部長シミュエル・トゥーヴ博士と販売促進部長リスベス・ボリコンの間で交わされた議論の記録から抜粋
内部通信網と監視装置より

トゥーヴ : 新しい香味料への実験グループの反応はどうだい?

ボリコン : いくら飲んでも飲みたりないってとこですよ! ここ12時間の消費量から算定される製品需要は300%アップ。クァフェ+中毒と言ってもいい。こんな状況見たことない。あなたは錬金術を発見したようなものです、博士。

トゥーヴ : 正直に言うと、必要な香味料を製造するのは驚くほど簡単だったんだよ。適正なバイオマスの供給源を見つけたら、あとは化学化合物をいじってやるだけの話だった。

ボリコン : どこからバイオマスを手に入れてるんです? というか、このバイオマスの何がそんなに特別なんですか?

トゥーヴ : クァフェ・エンタープライズから供給されている。ゲーア・アイヨンはピュアブラインドのある星系から採れるものだと言っていたね。ま、バイオマスはバイオマス、多くは詮索しないでおこう。ただでさえクァフェ+計画は予定より遅れているし、この香味料が見つからなければもっと遅れていたんだから。

ボリコン : ビラディレット社長はこのことをご存知で?

トゥーヴ : 彼に進捗状況は報告しているが、あまり多くは知らせていない。ご老体はエンタープライズの経営に熱中してるから、わざわざ新商品のことで煩わせる必要はないだろう。

ボリコン : 社長が気にするのは結果ばかりですな。率直に言わせてもらえば、この業界ではあまり良いことではないと思うんですが。社内ではクァフェ+の重要度は低いですが、会社全体に革命を起こす可能性を秘めていると私は考えています。そうなれば彼も気がついてくれるでしょう。

***

ヨシフ・ベロアの日記、YC112年6月4日より引用

私はもう会社をコントロールできなくなっている。少なくとも、私が望むやり方ではない。会社を売り払った代償とはこういうものか。日常業務には関与しているが、その方向性には口出しできない。背広組が全て取り仕切っている。もはや人々を助けるための仕事とは言えない。

奴らがバイオマスで何をやっているかすら分からなくなってしまった。アイヨンがその手の会話から私を閉めだしている。ロストスターズ社の営業効率は今や青天井で、これまで以上に死体を集めてるってのに!(カプセラどものドンパチの後始末には役立っているとは思うが、それでも憂鬱な気分だ) もう遺族と接する機会はなく、取引相手は再処理工場ばかりだ。畜生、SoEの人間とすら話ができないなんて。彼らは今でも私の客だが、まっすぐアイヨンのオフィスに行ってしまう。あの生意気な野郎…何でもかんでも操ろうとしやがる。アイツが馬鹿げたクァフェ+計画に集中して、私達を放っておいてくれたらいいんだ。

もっと悪いのは、ペリメと連絡がとれなくなっていることだ。無事であることを願う。

***

事件報告書
クァフェ・コーポレーション、バイオマス回収部門、ロストスターズ株式会社
バイオマス回収船「ユーロジー」
YC112年5月10日

YC112年5月10日未明、保管庫からバイオマスを盗んでいた従業員イーモン・デルビアを数名の乗組員が発見しました。デルビアは未使用区画…ユーロジー号がクァフェ・コーポレーションに所有されるまでは調理室だった場所…で、20体以上の死体を冷凍室に隠していました。当区画は権限を有する人間のみ進入できる場所であり、船の記録によると、デルビア以外の乗組員は最低でも4ヶ月間はこの区画に進入していません。

保安要員の調査によると、盗まれたバイオマスはCラボから持ち出された保存液とDNA清浄装置を用いて保管されていました。どの死体も構造的完全性を維持しており、かつては女性でした。ほとんどは胴体部に若干の損傷と変色が認められますが、原因は不明です。死体の一部からはデルビアのDNAも検出されています。

損傷の軽いバイオマスは貴重品と見なされ、詳細な点検記録が船内に残されています。しかしながら、デルビアは乗組員の中では数少ない船外作業員だったので、彼は記録にないバイオマスも密かに回収していたようです。気付かれることなく多数の死体を集められたのは、それが理由だと思われます。ユーロジー号はステーションに入り、船外作業部隊は解体されました。数週間以内にバイオマス回収ドローンが配備されます。

イーモン・デルビアはクァフェ保安部に拘束され、徹底した身元調査が行われました。デルビアは素性を偽ってロストスターズ株式会社に勤務していました。彼の本名はペリメ・ベロア、ロストスターズの社長ヨシフ・ベロアの子息であり、バイオマスの違法収集、脅迫および暴行、違法火器の所有について、連邦内で指名手配されていた逃亡犯でした。居住区からはほとんど私物が見つかっていませんが、数枚の着替え、身元を偽装した複数のID認識票、インタキ人女性の絵、そして彼の寝台の下には、マンナーギャングの間で広く使われているフェルションというプラズマナイフも隠されていました。

回収されたバイオマスはクァフェ・コーポレーション商品の印象悪化を防ぐために処分しました。この問題は社内で処理しますので、社に対するベロアの犯行が連邦当局に通達されることはありません。

***

内部向け覚書
送信者 : 「クァフェ+」計画責任者ゲーア・アイヨン
受信者 : 研究部長シミュエル・トゥーヴ博士、クァフェ・エンタープライズ社長マカール・セロー

トゥーヴ、セローへ、

我々は香味料のためにバイオマス回収量を増やしてきた。ロストスターズ社の操業効率は200%近く上昇しているほどだ。船団を強化して、回収作業の対象をミンマター宙域まで広げている。数ヶ月以内にバウンドレス・クリエーションから局地的バイオマス探索事業「バウンティフル・ハーベスト」を買収することも検討中だ。もしあなた方が香味料の大量生産を実現できるなら、我々はクァフェ+発売時の需要を満たすだけのバイオマスを入手しなくてはならない。それはつまり、更なるバイオマス回収事業の拡大を意味する。あなた方には最新の情報を提供していく。今のところ誰も香味料の材料について気付いていないが、最近は内部監査部がうるさいので注意してほしい。だが、ベロアを静かにさせておけば、特に心配する必要はないだろう。

アイヨン

***

ヨシフ・ベロアの日記、YC112年6月30日より引用

私はお払い箱になり、分相応な地位を与えられた。重役会議から追い出されたと思ったら、今度は内部監査部からよく分からない理由で監視され、2ヶ月もペリメの声を聞いていない。私は愛する人を失った人々を助けたかっただけなんだ。なんでこんなことになってしまったんだろう?

明日、セロー、アイヨンとの会議がある。背広組は私とロストスターズ社のことを快く思っていないようだ。私の何かそんなに気に入らないのか分からない。アイヨンさえ私の仕事を邪魔しようとしている! 連中の目的が何なのか、明日ではっきりするだろう。実際、あの下衆どもに刃向かう時がきたと思う。歩むべき道を踏み外していた。会社を取り戻して、ロストスターズ社を本来の道に…ペリメと仕事を始めた時の、正しい道に戻さなければならない。そしてペリメと一緒に会社を経営する。彼を正しい居場所へ連れ戻すんだ! クァフェ社だってペリメを庇った理由は理解するはずだ。ペリメがマズいことになれば、連中だって困ったはずなんだから。明日の会議が終わったら、もう一度ペリメに連絡を取ろう。

***

YC112年5月30日、ペリメ・ベロアの尋問記録より抜粋

尋問官 : なぜ死体を盗んだんだ?

ベロア : クァフェ社と同じ理由さ。俺は俺の需要を満たす必要があったから。

尋問官 : 合併してから盗みだした量は?

ベロア : クァフェ社が使ってる量に比べればちっぽけなもんだよ。あんた、会社があれで何をしてるか知ってるのか?

尋問官 : 我々はクァフェ社が何をしているかを話すためではなく、君がクァフェ社に対して何をしたかを話すためにここにいるんだ。教えてほしい。何体の死体を盗んだんだ?

ベロア : 覚えてない。皆して死体を集めるのに夢中になってたから、盗むのは簡単だった。俺も段々とアイヨンみたいに欲張りになってきちゃってさぁ。

尋問官 : 大まかな数でいいんだ。

ベロア : たぶん数十体かな。衝動的に盗っちゃったんだ。ほら、俺ってあんまり健全な人間じゃないから。

尋問官 : 控えめな表現だな。

ベロア : でも、あんたのボスほどじゃないだろ。俺はちゃんと我慢できるんだ。一度ヤッたら、必ず死体は墓に埋めてたんだから。それなのに、あんた達ときたら…頭おかしいんじゃないのか。特にアイヨンの野郎は。

尋問官 : 自分が何を言っているのか理解できていないらしい。

ベロア : 帳簿をたどってみな。集めたバイオマスがどこへ行くのか見張るんだ。そうすりゃ誰が本当の悪人か分かるよ。

***

送信者 : クァフェ・コーポレーション内部監査部、ダシーヌ・オラート
受信者 : ポイア・ビラディレット、マカール・セロー、リスベス・ボリコン、シミュエル・トゥーヴ
件名 : 緊急の生産中止要請

重役諸氏、

保安要員から連絡を受け、我々はクァフェ+について、特に香味料を対象に調査を開始しました。香味料はピュアブラインドの植物由来だと説明されていましたが、独立した研究チームの分析で偽りだということが判明しました。セロー氏の全面的な協力のもと、香味料の生産に必要なバイオマスの本当の供給源を追及したところ、ある企業を特定しました。クァフェ・エンタープライズの一部門であり、宇宙船からの死体回収に特化しているロストスターズ社です。

内部監査部はロストスターズ社の社長ヨシフ・ベロアを拘束しています。回収したバイオマスの分布について、改竄資料を提出したということにしておきました。ベロア氏とロストスターズ社から文書化された報告を受けていたトゥーヴ博士とボリコン氏に協力していただき、ベロア氏がクァフェ・エンタープライズの他部門ならびにクァフェ・コーポレーションから完全に独立して行動していたこともはっきりしました。また、我々はベロア氏の共犯者として、かつての共同経営者だった息子ペリメ・ベロアも拘束しています。この男はクァフェ・エンタープライズがロストスターズ社を合併する前に犯罪を犯し、連邦当局から指名手配されています。

内部監査部は当社がクァフェ+の開発および生産を直ちに中止し、我々が調査を完了するまで計画を保留することを要請します。

***

送信者 : ポイア・ビラディレット
受信者 : マカール・セロー
件名 : (件名なし)

マカール、

ゲーア・アイヨンは一体どこにいる? ウチの経理部はクァフェ+計画への投資額について、よく話しあいたいと思っとるようだぞ。ここ1週間は出勤していないな。奴を見つけて私のオフィスに引きずってきてほしい。なるべく生きたままでな。

PV
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#56 - 2016-03-12 13:43:32 UTC
シスターズ・オブ・イブがワームホール星系にてドリフターズを調査
2016-02-29 15:48 スコープ、リナ・アンバー

オルボア発-匿名の協力者より提供された情報から、ドリフターズ〈ハイヴ〉に進出しているSoE艦隊の目的が、ドリフターズの技術と行動の調査にあることが分かった。スコープが入手した調査チームからサンクチュアリへの報告書には、ドリフターズの性質と回収した物体についての様々な観点からの分析と、ある種の警告までもが記されていた。

報告書は大量のデータを含む技術的なものだったが、ワームホール星系で活動しているSoEの研究者たちが強い懸念を抱いていることは、どの文書からもはっきりと読みとることができた。一方、「ドリフター・バイオテクノロジー」に関する報告には興味深い部分もあり、「ドリフター特有の神経化学的強化剤」を、「強化施術済みの人員が利用するのに適した形」で再現できるかどうかが論じられていた。これに関連して、SoEに協力しているカプセラへバイオテクノロジーを開放した場合、どのような結果が生じるかについて検討している箇所もあった。

この報告書はスコープの一般向けGalNetメールボックスに大量の暗号化ファイルとして送られてきた。ファイルの解読を可能にした復号鍵ハードウェアも、運送業者を通じて一方的に届けられたものだ。専門家は復号鍵がSoEの利用しているものと同型であることを確認し、暗号化ファイルの内容は信用に値すると結論づけている。

本件について、ラース・キオーメン編集長のコメント。
「私はSoE内の情報提供者と、長年にわたって個人的なつながりを持っています。彼らは報告書を作成したのが自分たちではないと断りを入れながらも、この文書はSoEの機密研究文書のあらゆる特徴を備えた、本物の内部資料だと念押ししてくれました。協力者たちは報告書の内容に強い懸念を抱いています。『強い懸念』という言葉で表現しても構わないと言うほど、彼らは現状を危惧しているのです。なお、当然のことながら、私たちが彼らの身元を明かすことは決してありません」

スコープは本記事を発信する24時間前にシスターズ・オブ・イブと連絡をとろうとしたが、返信は得られなかった。当社は今後もSoEのコメントを喜んで受けつけるつもりである。
ISD Parrot
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#57 - 2016-03-12 14:01:54 UTC
SoEがドリフターズの研究を公開、調査結果を発表
2016-03-03 15:18 スコープ、リナ・アンバー

テーラ発-今日、シスターズ・オブ・イブは制限付きの記者会見を開き、ドリフターズ〈ハイヴ〉への遠征調査を含む大規模な研究活動を進めていると発表した。この発表はリーク情報に基づくスコープの報道を受けてのもので、SoEは当社とその他報道機関を招待し、テーラ星系の原始的人工知能研究所からホログラム会見を行った。

サンクチュアリ代表として出席したシスター・ライネは、質問を受けつける前に短い声明を発表した。内容は次の通り。
「サーヴァント・シスターズ・オブ・イブはサンクチュアリ指揮のもと、ドリフターズ〈ハイヴ〉星系の調査任務を数ヶ月間にわたって進めてきました。先月には、ワームホールで接続されたアノイキスネットワーク内の5つのドリフターズ〈ハイヴ〉へ、調査目的の小艦隊を派遣することも決定しました」

「艦隊はいくつかの主要エリアを対象にして、サイコサイバネティック的分析、遠征調査的逆監視、バイオテクノロジーのデフォーミュレーションに注力しました。調査対象からは多くのデータが得られましたが、我々の最大の目的は今申し上げたとおり、強化施術済みの人間のために開発された神経化学的強化剤の利用について、ブレイクスルーを達成することでした。斬新かつ興味深い物理的同一性改質技術についてのデータも得られましたが、こちらはあくまで副産物に過ぎません」

「現状では、ドリフターズの生物学的要素に関する大量の画像データの分析が急務となっています。我々はドリフターズの性質について、カプセラ社会がかなりの関心を抱いていることに満足してきました。アラタカ研究コンソーシアム(Arataka Research Consortium)の研究報告などは、その代表例だと言えるでしょう。しかし、ドリフターズの生物学的オントロジーを理解することは最重要項目であり、カプセラ達が更なる働きを見せてくれればと考えています」

質疑応答に先立ち、シスター・ライネはSoEのテーラ星系やワームホール星系における活動が、キャロライン・スターとドリフターズの出現につながった可能性を否定した。また、スコープはシスター・ライネに専門用語ではなく平易な言葉を使うように求めた。

「その…あなた方の求めに応じて、簡単に言うとですね。私たちはドリフターズ〈ハイヴ〉で遠征調査を行ってきたことを認めます。多くの地点を調査しましたが、一番の成果はドリフターズの強化装置や『ブースター』を解析し、サイバネティック的に強化された人類が使えるような、より従来的なものに改修できた点でした。私たちはドリフターズについて更なる研究が必要だと考えており、生物学的な側面に光をあてるつもりです。この分野について、私たちはカプセラの助けを借りたいと思っていますので、近いうちに詳細をお話しすることになるでしょう」

アマー公共ニュースのザラ・セリルは、ドリフター艦隊の動向についてコメントを求めた。
「我々は個体、そして集団レベルでのドリフターの行動に有意な変化を認めています。アマー帝国の遠征部隊を含むドリフター艦隊は、〈ハイヴ〉とニューエデンの既知宙域の両方において、その分布を大きく変え始めているようです。これは大規模な再編成行為で、ドリフターズの活動が縮小しているようにも思われますが、彼らの行動の舞台がアノイキスネットワーク全域へと移る可能性もあります」

今回のシスターズ・オブ・イブの会見内容を総括すると、彼らはドリフターズに強く注目しており、今後の活動にはカプセラの協力が欠かせないものになると考えているということだ。これはテーラ事件をきっかけとしたSoEの方針転換が今なお続いていることを表し、この様子であれば、カプセラとの連携という方針は将来的に更に拡大していくだろう。
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#58 - 2016-03-12 14:06:57 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
スコープニュース – SoEがプロジェクト・ディスカバリーを発表
2016-03-09

ドリフター艦隊がアマー宙域から撤退し、彼らの攻撃は苦い終わりを迎えました。帝国海軍は発端となった女帝ジャミルの暗殺も含め、いつ終わるとも知れぬ戦いによって恐るべき損失を被り、この終戦を待ち望んでいました。

ドリフターズが突然〈ハイヴ〉へ帰還したのは、彼らのワームホール星系内のゲート制限が消失し、カプセラにドリフターズの脅威と戦うための道筋が与えられたためだといわれています。アマー軍はドリフターズとの交戦で甚大な被害を出しましたが、ドリフター艦隊の撤退がシスターズ・オブ・イブやカプセラの行動に対する反応にすぎないと評され、いわば踏んだり蹴ったりという状況です。

さて、シスターズ・オブ・イブは収集したドリフターのデータを解析するため、クラウドソーシング的手法を採用しました。彼らはこの研究事業を「プロジェクト・ディスカバリー」と名付け、「市民科学はあなたから始まる!」というスローガンを掲げています。SoEはドリフターの技術を紐解き、広く社会に公開、共有することを目指すということです。

スコープよりリナ・アンバーがお送りしました。

ヘッドラインニュース
・ブラザース・オブ・ザ・ダーク・サン(Brothers Of The Dark Sun)がドリームフリート(Dream Fleet)を駆逐、デトーリッドの5個星系を制圧
・CONCORDはシタデルのタマ、タンノレン周辺に渡航警告を発表
・スキルインジェクター市場の活況続く…知識移送ファームウェアへの需要やまず
・指令執行局はガリスタス本拠地の6NJ8-V星系で起きた爆発についてコメントを拒否
・CONCORDは先日の液体ルーター通信ネットワークの障害に関して、ハードウェアの増強を報告
・アップウェルは最初のフォーティザーブループリントがYC118年…
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#59 - 2016-03-12 14:10:46 UTC  |  Edited by: ISD Parrot
SoEが市民参加型研究プログラム「プロジェクト・ディスカバリー」を開始
2016-03-09 15:33 スコープ、リナ・アンバー

X-7OMU発-シスターズ・オブ・イブが市民参加型研究プログラム、「プロジェクト・ディスカバリー」の運営を開始した。このプログラムはYC117年初頭から集められたドリフターズの体組織サンプルを解析し、包括的分類を目指す研究事業だ。

SoE先端研究部門の主任研究員、ランドバーグ教授は次のように語った。
「どれだけ多くのカプセラの協力が得られるかが、プロジェクト・ディスカバリーの成功の鍵となります。ドリフターズの生物学的基礎を正しく理解することは、ニューエデンの全市民に利益をもたらす偉大な発見と進歩へつながるでしょう」

秘密主義を常としているSoEにとって、市民科学は今までにない全く新しいアプローチだが、このような方法はGalNetや惑星上通信網では幾度となく利用されてきた。SoEはカプセラが持つユニークな意識と能力が、プロジェクト・ディスカバリーの研究対象となるドリフターの体組織サンプルを解析する上で、大きな役割を果たすと考えているようだ。

ドリフターズとプロジェクト・ディスカバリーについての更なる情報は、スコープの最新の特別報告から確認できる。
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#60 - 2016-03-12 14:15:14 UTC
ジョヴ企業がSoCTに移譲される…インナーサークルから数日中に重大発表
2016-03-11 16:03 スコープ、リナ・アンバー

X-7OMU発-今週、これまでジョヴ幹部会の管轄だった3つのジョヴ系企業が意識的思考学会の管理下に移され、通商保護委員会の企業リストが更新された。ジェノリューション社、インプロ社、Xセンス社は過去数十年にわたって各国で営業を続けてきたが、YC118年3月9日をもってSoCTの管轄となった。

ジェノリューション、インプロ、Xセンスの3社は、クローニング、インプラント、神経ブースター、そして医療機器市場の大手企業として、長年にわたり存在感を放ち続けてきた。今回の管轄権移譲は通常の報道発表などが行われないまま実行され、スコープの調査員がインナーサークルの告知をもとにSoCTの状態を確認したことで、初めて事実が明らかとなった。SoCTの現状については、数日以内に重大発表がなされるものと思われる。

ニューエデンの外交界では今回の一件に関する憶測が飛び交っているが、4大国の大使館筋は頑なに沈黙を守っており、CONCORD関係者も来週初めに予定されている会見を前にして、一切のコメントを拒否している。ジョヴ系主要3企業の移譲は異例の出来事と言うほかなく、会見の内容はSoCTだけでなく、ジョヴ幹部会、もしかすればドリフターズにまで及ぶのではないかと噂されている。